訪問診療
- Q. 施設側で準備しなければならないものはありますか?
- A. 特別な準備は必要ありません。水道とお借りできる椅子(またはベッド)があれば十分です。
当院では、ポータブルの治療ユニット、レントゲン、口腔ケア専用機材一式を持参して訪問いたします。
治療に必要な機材はすべて揃っておりますので、施設側で専門的な備品をご用意いただく必要はございません。 - Q. 診療にかかる時間はどのくらいですか?
- A. お一人あたり、およそ20分〜30分程度です。
治療内容や口腔ケアの状況により多少前後しますが、利用者様の集中力や体力的な負担を考慮し、なるべく短時間で、かつ精密なケアを行えるようスケジュールを組んでいます。 - Q. 介護職員が診療にずっと立ち会う必要がありますか?
- A. 常に立ち会っていただく必要はございません。
基本的には当院の歯科医師・歯科衛生士のチームで対応いたします。
ただし、初診時のご本人確認や、お口の状況・お食事の様子に関するヒアリング、診療前後の移動のサポートなど、要所で連携をお願いしております。 - Q. 診療費はどのようになりますか?(費用・お支払い)
- A. 医療保険と介護保険が適用されます。
医療保険: 歯の治療(虫歯・入れ歯の修理等)にかかる費用
介護保険: 居宅療養管理指導(口腔ケア・口腔衛生管理等)にかかる費用
お支払いは、ご家族様への請求書送付や銀行振込、口座振替など、施設様の手間を省く柔軟な方法をご提案しております。 - Q. 認知症や開口拒否がある方でも診てもらえますか?
- A. はい、安心してお任せください。
当院の訪問専任スタッフは、認知症の特性を理解したコミュニケーションを大切にしています。
無理にお口を開けさせるのではなく、その日の体調やご機嫌に合わせて、優しく声掛けをしながら進めます。
どうしても困難な場合は、日を改めて対応するなど、利用者様のストレスにならない方法を選択します。 - Q. 施設で「口腔衛生管理加算」を算定したいのですが、書類の手伝いは可能ですか?
- A. はい、全面的にバックアップいたします。
算定に不可欠な「口腔衛生管理計画書」の作成補助や、写真付きの報告書の作成、LIFE(科学的介護情報システム)へのデータ入力のサポートまで、当院が培ってきたノウハウで施設様の事務負担を大幅に軽減します。 - Q. 急に「入れ歯が壊れた」「歯が抜けた」という時は対応してもらえますか?
- A. 可能な限り迅速に対応いたします。
定期訪問日以外でも、急を要する場合はスケジュールの調整を行い、早期に往診できるよう努めています。
まずは当院の訪問専用ダイヤルまでお気軽にご相談ください。 - Q. ミールラウンド(食事観察)だけをお願いすることはできますか?
- A. はい、もちろんです。
「食事中にむせが多い」「食形態を上げるべきか下げべきか悩んでいる」といったケースに対し、歯科医師や歯科衛生士が食事の様子を直接拝見し、専門的なアドバイスを行います。
多職種連携会議への参加も可能です。
チームの一員として、共に利用者様を支える訪問歯科
「むせることが増えたけれど、食事の形はこのままでいいのだろうか?」
「ご家族に現状を伝えたいけれど、写真や書類を準備する余裕がない……」
「本当はもっと丁寧に口腔ケアをしてあげたい。でも、日々の業務に追われてそこまで手が回らない……」
そんな現場の皆さまの不安や葛藤を、私たちは理解しています。
松本歯科医院が提供する訪問歯科は、外から診察に来るだけの「お医者さん」ではありません。
貴施設のスタッフ様と同じ想いで利用者様を支える、チームの一員でありたいと考えています。
私たちが専門的なケアと事務サポートを担うことで、スタッフ様は本来の「介護」に集中できる時間を。
そして利用者様には、健やかにお口から食べる喜びを。
地域の皆さまと共に、温かな未来を創ります。
令和6年度・介護報酬改定への対応はお済ですか?
令和6年4月より、介護施設における「口腔衛生管理体制の整備」が完全義務化されました。
これにより、すべての施設において歯科医師や歯科衛生士と連携した口腔衛生管理が「努力義務」から「必須」へと変わりました。
これまで「口腔ケア」と呼ばれていたものの定義も広がり、単なる歯ブラシによる清掃だけでなく、摂食・嚥下機能(食べる機能)の維持向上、さらには低栄養状態の改善までを含めた包括的な管理が求められています。
算定できる主な加算(収益への貢献)
適切な歯科連携体制を構築することで、以下の加算が算定可能になります。
口腔衛生管理加算(Ⅰ・Ⅱ)
歯科衛生士が月2回以上の管理・指導を行う。
経口維持加算(Ⅰ・Ⅱ)
歯科医師がミールラウンドに参加し、経口摂取を支援する。
算定基準をクリアするための5つの要件
歯科医院との連携により、以下の要件をクリアする必要があります。
松本歯科医院では、これらのプロセスを施設様と分担し、スムーズな運用をサポートします。
計画の作成
歯科医師、または歯科医師の指示を受けた歯科衛生士の技術的助言に基づき、入所者様ごとの「口腔衛生管理計画」を作成します。
当院が専門的な視点から案を作成し、施設の皆様と共有します。
月2回以上の管理
歯科医師の指示を受けた当院の歯科衛生士が、月2回以上施設へお伺いし、対象となる入所者様の口腔清掃や機能回復の状態を専門的に管理します。
介護職員への助言・指導
歯科衛生士が、現場で日々ケアにあたる介護職員様に対し、その方の状態に合わせた具体的な清掃方法や介助のコツを指導します。
これにより、施設全体のケアスキルが向上します。
相談対応
「食事中によくむせる」「お口の臭いが気になる」など、現場のスタッフ様が抱く日々の疑問や不安に対し、歯科の専門職として随時適切なアドバイスを行います。
情報の提出(加算Ⅱの場合)
口腔衛生管理計画の内容などの情報を、厚生労働省(LIFE)へ提出する必要があります。
このデータ入力や書類の整理についても、当院が培ってきたノウハウでサポートし、事務負担の軽減を図ります。
介護事業者様が、歯科医院と連携するメリット
歯科提携による施設様への「4つの具体的メリット」
1. 利用者様の健康増進と「食」の支援(QOLの向上)
最大のメリットは、入所者様が「いつまでも口から美味しく食べられる」環境が整うことです。
誤嚥性肺炎の予防と入院リスクの低減
専門的な口腔ケア(プロケア)によりお口の細菌数を激減させることで、誤嚥性肺炎の発症率を大幅に下げることができます。
これは、入所者様の急変による救急搬送や入院、それに伴う退所のリスクを未然に防ぐ「最大のリスク管理」となります。
低栄養・脱水の防止
合わない入れ歯の調整や、噛む機能のリハビリを行うことで、食事の摂取量が安定します。
しっかり栄養が摂れるようになることで、フレイル(衰え)の進行を遅らせ、歩行機能や活動性の維持に繋がります。
2. 施設スタッフ様の負担軽減と環境改善
日々の業務に追われる介護スタッフ様の「困りごと」を、歯科の専門職が解決します。
口腔ケアの不安を解消
「拒否がある方の磨き方がわからない」「どこまで磨けばいいのか不安」といったストレスを、当院の歯科衛生士が直接指導・代行することで解消します。
スタッフ様は本来の介護業務に集中できるようになります。
通院介助の労力・人件費の削減
歯科医師が施設に訪問するため、これまでスタッフ様が付き添って行っていた「外部歯科への通院介助」が不要になります。
貴重な人員を現場のケアに充てることができ、車両手配や事故リスクの軽減にも直結します。
口臭・衛生環境の劇的改善
専門的な口腔ケアが定着すると、施設特有の「お口の臭い」が改善されます。
これは利用者様の自尊心を守るだけでなく、働くスタッフ様にとっても、ご家族様をお迎えする際にも、より清潔で快適な環境づくりに貢献します。
3. 事務負担の解消と加算による収益安定
複雑な制度対応を当院がバックアップすることで、経営面でも確かなメリットを生み出します。
加算算定の完全サポート
「口腔衛生管理加算」や「経口維持加算」などの算定に必要な計画書の作成補助、LIFEへのデータ入力サポート、ご家族への同意取得のお手伝いなど、煩雑な事務手続きを当院が担います。
実地指導(監査)対策
義務化された口腔衛生管理体制の整備について、適切なエビデンス(記録・写真・計画書)を常に整えておくことで、自治体の実地指導に対しても自信を持って対応できるようになります。
4. 施設の付加価値向上(ブランディング)
ご家族様や地域、紹介元となる病院からの評価が高まります。
「口から食べられる施設」としての差別化
ミールラウンド(食事観察)や摂食嚥下リハビリに力を入れていることは、入所を検討されるご家族にとって大きな安心材料となります。
他施設との明確な差別化となり、入居率の安定に寄与します。
ご家族様への安心のフィードバック
当院では、お口の状態を写真付きの報告書で分かりやすくお伝えします。
「ここまで診てくれているんだ」という信頼感は、施設とご家族との良好な関係性を築く一助となります。
施設様が抱える「3つの課題」を解決します
課題①:書類作成や事務手続きが煩雑
【解決策】計画書作成・事務代行サポート
ケアマネジャー様や管理栄養士様の手を煩わせないよう、当院が計画書の作成補助や、LIFEへの入力サポートを行います。
また、ご家族様への同意書取得や説明、写真を用いた分かりやすい報告書の作成も一括してお引き受けします。
課題②:嚥下機能の評価が難しく、食事中の「むせ」が不安
【解決策】ミールラウンドによる摂食支援
お昼時に歯科医師・歯科衛生士が訪問し、ビデオ撮影等を用いながら多職種で食事の様子を観察します。
ポジショニング、介助方法、食形態の調整など、科学的根拠に基づいた具体的なアドバイスを行います。
課題③:スタッフの知識・スキルにバラつきがある
【解決策】多職種向けセミナー・勉強会の実施
年間に数多くの地域勉強会を主催してきた実績を活かし、施設スタッフ様向けのセミナーを開催します(オンライン可)。
現場の疑問に月1回回答する歯科衛生士ミニ勉強会など、貴施設のケアの質を底上げします。
松本歯科医院が選ばれる「専門的」な3つの理由
私たちは、単に「外から来る医療機関」ではなく、施設のケアチームの一員として機能することを目指しています。
そのための具体的な強みが以下の3点です。
訪問専任衛生士による「月4回」の質の高いケア
施設入所者様の口腔環境は、セルフケアの困難さや基礎疾患の影響により、非常にデリケートです。
当院では、訪問歯科に特化した教育を受けた「訪問専任の歯科衛生士」が、月4回というきめ細やかな頻度で介入します。
高度な清掃技術
総入れ歯の洗浄などは比較的容易ですが、本当に難しいのは「数本だけ残った歯の周囲」や「舌の上に厚く溜まった舌苔(ぜったい)」の除去です。
これらは誤嚥性肺炎の直接的な原因となります。
当院の衛生士は、訪問専用の器具を駆使し、寝たきりの方や開口が困難な方でも、負担を最小限に抑えながら徹底的な除菌を行います。
「生活の質」を高めるリハビリ
ただ汚れを取るだけでなく、お口周りの筋肉をほぐすマッサージや、唾液の分泌を促すリハビリも同時に実施。
食べる・話すといった基本的な機能を維持するためのアプローチを継続的に行います。
コミュニケーションを最優先する対応
医療において最も大切なのは「信頼」です。
特に認知症を患っている方や、環境の変化に敏感な利用者様にとって、お口の中を触られる行為は大きな不安を伴います。
「作業」ではなく「対話」
私たちは、いきなりお口を開けていただくようなことはいたしません。
まずは目を見て挨拶し、体調を伺い、その方の今の気持ちに寄り添うことから始めます。
利用者様が「この人なら任せてもいい」と思える信頼関係を築くことが、安全で質の高いケアに繋がると確信しています。
現場スタッフ様との密な連携
利用者様の情報は、日々の様子を最もよく知る施設のスタッフ様からもお聞きします。
「最近、食事の時間が長くなっている」
「食後のむせが気になる」
といった小さな気づきを共有いただくことで、より的確なケアを実現します。
歯科医師による定期的な「早期発見・早期治療」
歯科衛生士による日々の管理に加え、歯科医師が定期的に巡回し、お口全体の医学的チェックを徹底しています。
サイレント・シグナルを見逃さない
ご自身で痛みを訴えることが難しい利用者様の場合、入れ歯による傷(義歯性潰瘍)や、進行した歯周病を我慢されていることがあります。
歯科医師が粘膜の異常や噛み合わせを定期的に診断することで、大きなトラブルになる前に早期発見・早期治療を行います。
その場で可能な「入れ歯調整」
「入れ歯がゆるくて噛めない」という悩みに対し、訪問診療車に積載した機材を用いて、その場で修理・調整を行うことが可能です。
食事への意欲を削ぐ要因を、迅速に取り除きます。
訪問歯科診療に関するよくある質問(FAQ)
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